ソボジロ

セミリタイア後の日常考

セミリタイア

節約のために何を売り渡しているかを考える

生活費を考えるとき、「何に金を使わないか」よりも、「何に金を使うべきか」を考えたほうがいい。節約はすればするほどハマるゲームのようなもので、些細な節約のために生活時間や快適さを売り渡してしまうものだから。 《そこそこやりくりすれば、年間五千…

セミリタイアでは現実から抜け出せない

私にとってセミリタイアというのは、本編のストーリーを進めるのを放棄してミニゲームやアイテム集めに熱中するような感じだなと最近思う 全クリを諦めている だがゲームそのものから抜け出せるわけでもない たまに本編の方が顔を出してきて憂鬱な気分にもな…

通勤中のサラリーマンは「死んだ魚の目」をしているか?

電車通勤するサラリーマンたちは「死んだ魚の目」をしているだろうか 死んだ魚の目なんてロック好きの中高生が使うような幼稚な表現だと思う 人は自分がどういう顔をしているか分かっていないもので朝なんてサラリーマンじゃなくても死んだ魚の目をしている …

つまらなくなければ人生じゃない

ここ2週間くらい資格の講習や仕事や飲み会で忙しい 明日も明後日も用事がある iPhoneのカレンダーが埋まっているのを見ると憂鬱な気分になる 今週が終われば来週はヒマだ 私はヒマでなければならないのだ カレンダーが文字で埋まっていると(精神的な)部屋…

ベーシックインカムではつまらない

知り合いが最近個人経営の中華料理屋に行かなくなったいう話をしていたので、私の方も最後に行ったのはいつだろうと考えて仕事のランチに誘われた店を思い出した 安い店だったが安さにはわけがあった 私は油淋鶏定食、同僚はレタスチャーハンを頼んだ 油淋鶏…

魔法をつかわない

コーヒー代が半額になる魔法があるという 自家焙煎である 片手鍋で簡単にできるというのでやってみたが結果を見てやめることにした 普段飲んでいる焙煎済みの豆は200グラム1100円、高くもないが安くもないグレードである 一日20グラム使用するので…

苦しまないで死ぬ権利

消防設備点検資格者の講習を受けてきた 講習中、講師が二酸化炭素をつかった消火設備の説明をしているときに操作ミスで死ぬ人がいるが麻酔のように効いて死ぬから苦しまないといっていた いいことを聞いた 私は現在32だが老人になるころには、安楽死は日本…

信号機の前で自分がセミリタイア民だと自覚する

以前は車が走っていても少しのスキを狙って赤信号を渡っていたが、最近は、車の通りがまったくない道でも、青に変わるまでぼうっと待つようになった。 なかば意識してはじめたことだが、いまでは無意識に足が止まるようになった。横断歩道に到着したときに信…

欲しいものができたときに思い出すソローの経済論

私はもともとガジェット好きなので、新製品がでると心がひかれる。歴代のpomeraはすべて買ってきた。iPadProとMagicKeyboardの組み合わせ(13万円)は最高に可愛いと思い、買う寸前までいった。仕事をやめてからは何も買っていないが、感覚としては楽にな…

コスパはセミリタイア生活の敵

コスパでものを考えるとあれもこれもよく見えてくる。世の中はコスパがいいものであふれている。コスパがいいものの問題点は、それを買わなければ損をするという印象を植え付けられるところである。「何も買わないのがいちばん得」というのはそのとおりだが…

金がないからいま読んでいる本をゆっくり読める

小説家の誰だったかは忘れたが以前Twitterで、最近はお金がないから本をゆっくり読んでいるとツイートしてて、いいなと思った。次の本を買う金が惜しいから、いま読んでいるものの時間をできるだけ引き伸ばすというニュアンスである。落ち着きのない読書人(…

体力を節約しなくていい生活

仕事をやめてから、移動手段がもっぱら自転車になった。 家から自転車で30分ほど走ると渋谷に行けるのだが、あるとき青山ブックセンターに行ったとき、その日はミャンマーで軍事クーデターが起こった翌週くらいだった、在日ミャンマー人たちがデモ行進をし…

自分を捨てて大衆のなかの一人になる

あんまり斜に構えないで、楽しめるものはなんでも楽しんでしまうことが大事ではないかと考えるようになった。桜が咲いたならその下で酒を飲んだほういいし、暑くなったら海に行ってみるべきだし、ブルーインパルスが近くを飛ぶならベランダに出てみることだ…

ゲームをするのをやめた

数年に一度、ゲームしたい欲がわいてくる。そのたびにハードを買っては手放すということを繰り返していて3DSもSwitchも短期間のうちに売った。今回はPS4を買ってすぐに手放した。 今回のゲーム欲は職場の同僚がゲームの話をしていたのがきっかけである。彼…

いつもどおりの日常を過ごしている

飼猫が死んで、1週間が経つ。いつもどおりの日常を過ごしている。悲しみにどっぷり浸ったりはしていない。たぶん親兄弟が死んでも親友が死んでもこんな感じなのかと思う。飯が喉を通らないということもない。特別なことはしていない。 本を読んだり、Netfli…

飼猫が死んだ

5月10日に飼猫が死んだ。17年生きた。最後の日、私はゴールデンウィークあけで、仕事日だった。看取ることができなかった。週に1日しかない仕事の日にどうして重なってしまうのかと思った。 けれども猫の死が私の出かけたあとに訪れたのは、それまでの…

別れにむけた日々

回復した老猫が食べてくれる餌を探して、ペットショップを1日に2往復くらいしている。ペースト状のものなら食べてくれるが、ウェットフードは汁だけ飲んで粒は食べない。 ある餌のおかげで寿命を延ばすことができたというレビューが沢山ある。延ばせる寿命…

人のために生きるか、自分のために生きるか

人のために生きていてたらもっと自分の時間を生きればよかったと思うだろうし、自分のためにばかり生きていたら逆のことを思うのだろう。 バランスをとるべきだという話ではない。大抵はどちらかに大きく偏るものである。 どの道を選んでも後悔すると思えば…

飼猫が死にかけているときにそばにいてやれる

先週までは普通に元気だった飼猫が、餌を食べなくなり、昨夜は餌場にはいったもののその場でうずくまって動かなくなってしまった。調べてみると、老猫は24時間食べないとなると、かなり厳しい状況らしい。 今朝になってやっと少しだけマグロを食べ、餌も少し…

元殺し屋の暮らし方

前回、寝太郎のYouTubeについて、作り込まれていないこと、雑にやることのよさについて書いたが、今日またチャンネルを見に行ったら、チャンネル名が「現役を退いて余生を静かに小屋で過ごす元殺し屋」に変わっていた。 笑った。 (↑ランキングに参加してま…

なぜ他人がサボっているとムカつくのだろうか

トム・ルッツという人の本に、いつまでもカウチから起き上がってこない息子になぜ憤りを抱いてしまうのか、ということを書いてあったが、私も同じようなことでイライラしがちである。 私は自分が怠け者であるにも関わらず、他人には勤労主義を押し付けるとこ…

エドワード・バーナードのように転落したかった

サマセット・モームの書いた「エドワード・バナードの転落」という短編小説がある。岩波文庫の『モーム短編集(上)』に収録されている。 1921年に書かれたフィクションだ。シカゴで事業に失敗したエドワードは婚約者を残して、再起を掛け単身タヒチに出…