ソボジロ

セミリタイア後の日常考

体力を節約しなくていい生活

仕事をやめてから、移動手段がもっぱら自転車になった。

家から自転車で30分ほど走ると渋谷に行けるのだが、あるとき青山ブックセンターに行ったとき、その日はミャンマーで軍事クーデターが起こった翌週くらいだった、在日ミャンマー人たちがデモ行進をしていた。夕方のことである。

青山ブックセンターがあるのは、いまは亡きこどもの城があったあたりで、国連もある。国連の前はバザーやフリマが開かれるくらいの広い敷地があり、デモを終えたおびただしい数のミャンマー人たちが座って騒いでいた。

若者の方が多かった。デモを終えた彼らは打ち上げをどこにするかみたいな話をしていた。そこは出会いの場になっていた。ナンパをして連絡先を交換しているものもいた。ぜんぶビルマ語だったから、実際にどんな話をしているのかはわからない。ナンパではなく励まし合っていただけかもしれない。だがみんな笑顔でとても楽しそうにみえたことは確かだ。

本屋で1時間くらい過ごしてから外に出ると、あたりは暗く、ミャンマー人たちは数人を残すのみになっていた。渋谷は坂ばかりだから自転車の往復はけっこう疲れる。働いていたころは疲れたくないので電車で行っていた。体力を節約しなくていい生活は生きやすい。

自転車は金があったころに買ったシングルスピードのそこそこいいやつである。カスタム費とあわせると10万くらいする。自転車は雨を避けて定期的にメンテをすれば何十年も乗れる。シングルスピードは特に壊れにくい。買い替えの心配はない。

帰って風呂に入りながら本を読んだ。風呂から出ても読んでいて、ベッドで読んでいるうちに寝落ちしていて、翌朝は寝坊した。私は寝坊するとかなり落ち込む。あーあ、やっちゃった、と思った。寝坊したところで予定もないし困ることもないのだけれど。

 

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