ソボジロ

セミリタイア後の日常考

いずれ自己差別するようになる

まだはっきりとした老いを感じたことはないがもうそろそろ感じはじめるころだと思う これから長い年月をかけて衰えていく

私はずっとサッカー部だったがこのあいだ会った友人が「ひさしぶりにリフティングをしてみたら数回しかできなかった」という 私の方はずっとボールを蹴っていないので若い記憶のままでリフティングなんて千回くらい余裕でできると思っていて現実を見ていない

老いが恐ろしいのは底なしに衰えつづけるところである 死を底と考えることもできるけれど、死は老いを止めるために機能するわけではない

老いは不意打ちだとボーヴォワールはいった 社会からの視線がかわったことにあるとき突然に気がつく 昨日できたことが今日できない 今日できたことが明日できない 自分がふがいないと思い自己差別するようになる 差別のなかで一番きついのが自己差別である

老人に対する差別感情をまったく持っていない人は少ない 私もそうだが自分もいずれこうなるという事実を忘れがちである 私も将来おそらく自己差別するようになるだろう その差別感情とうまく付き合っていかなけければならない

 

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