ソボジロ

セミリタイア後の日常考

よく分からないモノを集める

アニエス・ヴァルダの「アニエスによるヴァルダ」が素晴らしかった 監督のアニエス・ヴァルダ本人が自作を語る映画である かなり攻めた撮り方をするのでヌーヴェルバーグの祖母とも言われているらしい 夜の街に出てとりあえずカメラを回し素材を集めるところがよかった コインランドリーで髪をかきあげている女の後ろ姿を外から勝手に撮って一つのシーンにする このようなストリートスナップ的な映画の撮り方は今も許されるのだろうか 

《自分たちでもよく分からないショットを集めたわ。映画の中には理解不能なものもある。沈黙か発言か、苦痛か静寂か。撮ったものが不明な場合もある。たとえば浜辺を歩くシーン。サビーヌたちは浜辺に横たわる女性に気づく。お腹に聖書を乗せた彼女を男性二人が見てる。何をしているのか二人には分からない。正直、私たちにも分からない。理解できないものを撮影したの。なぜなら映画というものは各自が解釈するものだから。》

アニエス・ヴァルダ「アニエスによるヴァルダ」

 

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