地獄から帰ってきた

今日は消防設備点検のバイトだった。日曜出勤である。いろいろと設備の多い物件で「日曜は地獄ですよ」と脅されていたが、ぜんぜん大変じゃなかった。たまたま地獄じゃなかったのか、私だけ地獄と感じていないのか。「今日も地獄でした？」と最後に聞けばよかったのだが、感じが悪いような気がして止めておいた。

「どうでした？」と一緒に出勤した蛭子能収似の５０歳のバイト同期のおじさんにだけ聞いてみると、彼はなぜかパチンコの話をしだした。彼は最近は娯楽が無いからパチンコをしているという。「パチンコ屋はね、いつでも開いているんですよ」。１パチが結構出るから楽しいと言っていた。確率の話とかいろいろと詳しく教えてもらった。

帰り道も一緒で、道中にブルーボトルコーヒーの自販機をみつけた。６５０円の缶コーヒーが売られている超高級自販機である。「今度パチンコで勝ったらおごってあげますよ」とおじさんが私に言った。

ということで地獄から帰ってきて、シャワーを浴びて、断酒中なので炭酸水を飲みながらこれを書いている。とてもさっぱりした気分だ。たまの労働はいいものである。

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